So-net無料ブログ作成
検索選択
前の5件 | -

初秋の尾瀬に集う(No.2) [尾瀬ケ原]

0.jpg

 翌朝の撮影に備えゆっくり休みたいところだが,夜は夜で撮影するものがあり,ゆっくり休めないのが最近の尾瀬。この2日間の予報は晴れだったので星空,月白虹,白虹と期待するところは多かったのだけれど,雲が多めでどうにも撮影向きではない。2時頃起きてちょっとだけ撮影を試みるが,収穫なし。

1.jpg
【オフ会前に撮影した1枚。夜,一番条件が良かったのがこの頃。】

 朝靄が立ち込めた上,上空は低い雲に覆われ,あまり期待できそうになかったが,一旦小屋に戻って再度,カメラと三脚を持って小屋を出る。
 薄暗い中,遠くで三脚を立てているのはオフ会のメンバーだろうか?さらに先まで行ってみると,JUNさん,youicさんもスタンバっていた。

 太陽が昇る時間が近づくと雲の隙間から茜色に染まった空が少しだけ見えた。池塘のある場所まで行って三脚を立てるが,期待していた朝焼けもなく夜が明け,明るくなった。しかし,日の出が近くなると,どんどん上空の雲が移動し,青い空のエリアが拡大した。

2.jpg

 ちょうどその時,燧ヶ岳のかなり右の方から零れだした光が湿原を照らす。光もあるし,朝靄もある。これなら白い虹が現れるだろうと目を凝らして見るとぼんやりしたアーチが確認できた。近くにいたyouicさんにも伝えたが,それまで確認できていない様子だった。そこにNHKの取材班も現れ,取材をうけているうちに再び白虹が現れた。今度のは,形は不完全ながらもはっきりそれと分かるレベルの白虹だった。

 しばらく見ていなかった白虹を見ることができ,揚々として小屋に引き返そうとすると,遠くのヤマドリゼンマイの上空をドローンが飛んでいた。龍宮十字路付近に近づくとNHKのスタッフがそのドローンから送られる映像を見ながら操縦していた。朝靄の上空から見たドローンの映像はとても魅力的で,衝撃的だった。

3.jpg

4.jpg

 小屋に戻り,youicさんと一緒に食事をとり,淹れ立てのコーヒーで一息つくと,いつもの記念撮影タイム。みんなでワイワイ言いながら撮影するのはオフ会の恒例行事である。今回同宿だったたもあみさんのパノラマカメラでもとっていただいた。記念撮影が終わると,それぞれのペースでそれぞれの場所に分かれていく。ぼくはといえば燧裏林道を通って帰る選択肢もあったが,距離がある上,どうもこちらには良いイメージがないので来た道を帰ることにした。

5.jpg

 天気はすっかり回復して,昨日同様,遮る物のない尾瀬ヶ原を歩くのは相変わらず暑かった。NHKのドローンに触発され,まだ操縦に不安があったが,今回初めて尾瀬に持参した「AIR SELFIE」を飛ばしてみた。10m位上昇させると,軽い機体のため上空の風に流されいきなり近くの木に引っかかってしまった。木を揺らしてみても落ちてこない。上空でビープ音が空しく響く。尾瀬初飛行でいきなりロストか・・・と思って焦ったが,何度か木を揺らしたら何とか落ちてきた。
 最後にちょっとハプニングがあったが,天候にも恵まれ,久しぶりに多くのメンバーが集結した楽しいオフ会だった。

竜宮小屋~見晴~沼尻~尾瀬沼~三平下~沼山峠~御池 (24,555歩)

10.jpg
【これ以降は今回撮影した花たちです。この時期のお気に入り「アケボノソウ」】

11.jpg
【オゼトリカブト】

12.jpg
【オヤマリンドウ】

13.jpg
【サラシナショウマ】

14.jpg
【ウメバチソウ】

15.jpg
【前回見てどのようになっているのか気になっていたシャクジョウソウ。終わりかけていました。】
nice!(16)  コメント(6) 

初秋の尾瀬に集う(No.1) [尾瀬沼]

DSC06363.jpg

 尾瀬好きの仲間がネットでつながりオフ会が開かれるようになって,今年で13年。今年もそのオフ会が開かれるとあって尾瀬に出かけた。

 寄り道をしながら御池に着いたのが11時。ハイシーズンの賑わいはなく,駐車場は比較的空いていた。接続が悪く,30分近く御池休憩所ベンチでバスの到着を待った。日常の慌ただしさを忘れさせてくれる長閑なひと時を味わいながら・・・。徐々に人も集まり始め,沼山峠行きのバスもいつしかいっぱいになった。

415A0480.jpg
【沼山峠から。木々が生長して,すっかり尾瀬沼は見えなくなってしまいました・・・】

DSC06355.jpg
【草紅葉もそろそろ始まり,まもなく見頃を迎えそうです】

 日照時間が観測史上最低を記録した今夏。その流れを引きずり,9月になってもあまり良い天気に恵まれなかったが,この日は朝から完璧な青空が広がり,絶好のオフ会日和となった。シラタマノキの白い実,ゴゼンタチバナの赤い実,オヤマリンドウに迎えられ,辿り着いた尾瀬はいつの間にか初秋の様相である。
 大江湿原上空には,次々にフォトジェニックな雲が行き交う。あちこちで足を止め,写真を撮りながら見晴地区に向かう。

DSC06376.jpg
【強い日差しとそれを反射する尾瀬沼。そして上空を行き交う雲はまだ夏を思わせる】

 沼尻付近に近づくと見慣れない建物が・・・。沼尻休憩所だ。以前ここを訪れた時には,火災で変色したコンクリートの基礎があるだけだったが,いつの間にかテラスが出来上がっていた。休憩所も柱や屋根もつけられ,周りには足場も作られていた。再建されるのはずっと先かなぁ・・・と思っていたのでただただ嬉しかった。

R0010049.jpg

DSC06466.jpg
【沼尻休憩所も来年には再建されそうです】

 初秋とは言っても陽差しは強く,歩いていると汗が吹き出す。まだまだ日陰が恋しい季節。森の中に入るとほっとする。燧ヶ岳の見晴新道との分岐が近づくと,何やら人の声が。もしやと思ったらやはり薫さんだった。オフ会に参加する予定だが,燧ヶ岳の登山道の標示をつけながら入山したのだ。見晴でちょっと休んでから,オフ会の行われる竜宮小屋に向かう。

DSC06392.jpg
【ウワミズザクラの紅葉も進み,美味しそうな実をつけています】

 小屋では既にkazuさん夫妻,horiguchiさん,youicさんが澄夫さんと話していた。NHK前橋のスタッフも取材で来ていた。以前,フォトコンのことで問い合わせがあり,この日オフ会があると伝えるとその様子も取材させて欲しいとのことだった。そして,カメラが回る中,和風子さん,お千賀さん,山好きなおっちゃん,JUNさん,ともさん,薫さんも加わり全員がそろった。

 久しぶりの再会だったので笑顔が溢れた。和風子さんを励ますこともこの集まりの目的の一つだったので,和風子さんが元気そうにしていたのが何より嬉しかった。風呂に入り,一緒に夕食をとる間も皆,楽しそうだ。
 この日は,月が昇るのが20時前後だったので,その前に星空を撮影したくて数人が三脚を抱えて龍宮十字路に向かう。薄い雲が上空を覆い,撮影にはあまり向かない条件だったが,慌ただしく撮影を済ませて小屋に戻ると,いよいよオフ会の始まりだ。昨年,この回の常連だったshinさん,和風さんの二名が相次いで亡くなった。その二人が今回参加できないのはやはり寂しいが,二人の元気な時の写真も飾られ,会の様子を見守ってくれた。和気藹々の雰囲気の中,話も弾み消灯時刻までそれぞれの尾瀬への一年分の想いを語り合った。

御池~沼山峠~尾瀬沼~沼尻~見晴~竜宮小屋(22,373歩)
(No.2に続く)
nice!(14)  コメント(3) 

尾瀬沼と帝釈山・田代山を巡る [尾瀬沼]

DSC06247.jpg
【青空が見えたのはこの頃まででした。】

 折角,尾瀬の近くに来ていて歌舞伎だけ見てそのまま帰ることは考えられない。時間は短くても少しだけでも尾瀬を歩きたい。昨日,雷雨で帝釈山~田代山の縦走を見送っているので,そちらも歩きたい・・・。

DSC06186.jpg
【オオヤマサギソウ】

DSC06188.jpg
【オヤマリンドウ。もう夏を通り越して「秋」なんですね。】

 ということで,御池5:30始発の沼山峠行きのバスに乗る。乗客は10名程度。天候は雨の心配はなさそうなので一安心だが,相変わらず不安定な天気である。青空が見えたかと思うと一気に曇る。前日までに降った雨で湿りに湿った沼山峠の森に踏み込むと林内には,ゴゼンタチバナやアカモノ,シラタマノキなど以前花を楽しんでいた花が既にあちこちで実をつけ,秋がそこまで来ていることを実感させる。

DSC06190.jpg
【コバギボウシもそろそろ終わり・・・】

DSC06195.jpg
【ミヤマアキノキリンソウ。そろそろ見頃・・・。】

 大江湿原に出ると,オゼミズギクやサワギキョウ,ツリガネニンジン等が見頃を迎えていた。特にオゼミズギクは東岸で大きな群落を作っていた。楽しみにしていたヤナギランだが,ヤナギランの丘では笹に埋もれてしまい,あまり存在感がなかった。寧ろ長蔵小屋の前に植栽されたもののほうが見応えがあったほどである。マルバダケブキ,オタカラコウは既に終盤を迎えていた。

DSC06211.jpg
【サワギキョウ。もう夏も終盤ですね。】

DSC06224.jpg
【エグリトビケラの卵の塊だそうです。】

 最近始めたYAMASTAのスタンプラリーの缶バッジをもらおうと尾瀬沼山荘まで往復した。帰りに長蔵小屋の休憩所で淹れ立てのドリップコーヒーで寛いだ後,御池にとって返しそのまま馬坂峠へ・・・。

DSC06228.jpg
【マスタケ。少し毒もあるようですが,以前は食用にしていたようです。】

DSC06265.jpg
【ツリガネニンジン】

 ここでの目的はヨツバヒヨドリとアサギマダラ。そして「田代山弘法大師堂」に行くこと。更に雲も多くなり,いつ雨が降り出してもおかしくない怪しい天候になってきたので荷物を減らし帝釈山に向かう。オサバグサを見に来た時に何度か登ってはいるので,山頂までは歩きなれた道ではあるが,濡れた木道が滑って非常に危ない。注意していたにもかかわらず派手に尻餅をついた。その拍子に首を痛めた・・・。

DSC06288(カニコウモリ).jpg
【カニコウモリ。小さい花びらが反っていてよく見るとかわいいです。】

DSC06283.jpg
【シャクジョウソウ。久しぶりに再会しました。】

 山頂に着く頃,日差しも出てくる。いよいよ田代山に向かう。帝釈山から縦走するのは初めてなので楽しみである。時折,雲が山稜を越えるため登山道が時々霧に包まれる時間帯もあった。

DSC06294.jpg
【アリドオシラン。本当に小さい花です。】

DSC06307.jpg
【コバノイチヤクソウ。今年はベニバナイチヤクソウに次いで2種類目。】

 林内に咲くアリドオシラン,コバノイチヤクソウ等の珍しい花を見つけては足を止めて撮影するが,行き交う人もほとんどない薄暗い登山道は,ちょっと心細い。
 弘法大師堂に着く頃にはすっかり霧に包まれてしまい,展望が得られないので,次回以降の楽しみに取っておくことにして,そのまま来た道を引き返す。小雨の降る中,バテ気味で馬坂峠に到着する頃は既に薄暗くなっていた。

DSC06312.jpg
【「ホツツジ」だそうです。神嵜さんありがとうございます。】

御池~沼山峠~尾瀬沼~三平下~沼山峠~御池,
檜枝岐~馬坂峠~帝釈山~田代山(弘法太子堂)~帝釈山~馬坂峠(38,938歩)
nice!(26)  コメント(4) 

檜枝岐歌舞伎の夜 [尾瀬関連]

DSC06136.jpg
【 明治26年の大火で消失,明治30年に再建された歌舞伎の舞台】

 連続降雨記録や日照時間の最低記録を更新しそうな8月。ついつい出不精になりがちだが,かねてから一度は見たかった檜枝岐歌舞伎を見たいと思い出かけた。
 午前中の雷雨があり,午前中予定していた帝釈山から田代山の縦走を延期し,車で銀山湖までドライブして歌舞伎の開始時刻を待った。午後にはその激しい雨もすっかり上がった。雨でも上演されるというが,歌舞伎鑑賞にはちょうど良い条件となった。

DSC06143.jpg
【徐々に村の人や観光客が集まる境内の入り口】

DSC06146.jpg
【薄暗くなる頃,1200人は入れるという会場も超満員になった。】

 檜枝岐歌舞伎は約270年以上も前の江戸時代から受け継がれた歴史のある奉納歌舞伎である。通常5月12日,8月18日,そして最近では,9月の第1土曜日の計3回実施される。開演は7時からだが,1時間前から開場となる。

DSC06148.jpg
【まずは,「寿式三番叟」から始まる】

415A0473.jpg
【今回の演目は,「一之谷嫩軍記」】

 境内入口には開場前から行列ができているが思ったほどの混雑ではない。入口で団扇やウレタン製の小さい座布団を受け取り境内へ。夕闇が徐々に深まっていく中,開演を待つ時間は,その昔から延々と上演され続けた当時の雰囲気を伝えている。この独特の雰囲気の中に身を置くことの心地よさを感じる・・・

DSC06160.jpg
【「千葉之家花駒座」の人たちの熱演】

 徐々に辺りは暗くなり,照明に照らされた舞台が浮かび上がる頃,舞台清めの「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」で幕が開く。今年の演目は,「一之谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)須磨浦の段。最初に簡単な説明もあるので内容も分かりやすかった。毎回,演目は変わるそうだ。仕事をしながら歌舞伎の練習に励む村の「千葉之家花駒座」の人たちの熱意には,ただただ頭が下がる。
充実した時間を過ごした後は,「燧の湯」でゆっくりして明日に備える。

i7_7d3afd5e7ca72bf3-photo(小).jpg
【開演時間が迫る。会場は既に超満員・・・】
nice!(13)  コメント(0) 

キスゲのない盛夏・尾瀬ケ原(2) [尾瀬ケ原]

415A0449.jpg

 星の撮影ができるか気になり,午前2時に確認する。月は既に西の空に沈み,ほぼ満天の星が小屋の上空を覆っていた。不安定な雲に覆われる前に撮影しようと龍宮十字路へ。尾瀬での星の撮影は久しぶりだ。大急ぎでカメラをセットして数枚撮影・・・。低い雲が絶えず上空を行き交い,全ての星が隠されてしまう時間帯もあり,長時間撮影できる状態ではなかった。何枚か撮影できたので,朝の撮影に備えて一旦小屋に引き返し,出直すことにした。

DSC09923.jpg

 陽が昇る頃になると,上空はほとんど雲に覆われていた。一部東の空の雲が切れ,そこだけ朝の光に包まれていた。心躍る光景とは言えないが,朝食前の準備運動を兼ねて少しだけ歩き,少しだけ撮影した。燧ヶ岳の肩から太陽が顔を出す頃その付近の空が少し色付いただけで,その後は変化の少ない尾瀬に戻ってしまったので,早々に撮影を切り上げ小屋に戻る。

DSC09924.jpg

 ちょうど朝食時間だったので,荷物を片付け,温かい食事をいただく。これになれてしまうと,なかなか朝弁当には戻れない。食事を済ませてから,重いカメラザックを小屋に預け,尾瀬ヶ原内をぐるりと散策することにした。夏の湿原をじっくり見たことがなかったので湿原に咲く花を撮影してからアヤメ平に向かう計画だ。

DSC09929.jpg

 湿原内にじっくり探すと,キンコウカに混じって小さいけれど存在感のある黄色いカキランの花がたくさん咲き,その周りでは小さいけれど真っ赤なハッチョウトンボが飛び交っていた。普段見落としていた花も見つけることができ,楽しい湿原歩きとなった。急いで竜宮小屋に戻り,折り返し長沢を経由してアヤメ平に向かう。横田代・アヤメ平のキンコウカはなかなか時期が合わず見逃していたので,今回こそは是非見たいと思っていた。

DSC09971.jpg

DSC00031.jpg

 長沢頭までのきつい登りを終え,アヤメ平が近づくと周囲が霧に覆われてきた。これもまた幻想的でいいな・・・。霧に包まれたアヤメ平ではちょうど見頃を迎えたばかりのキンコウカたちがきれいに咲きそろっていた。残念だったのは湿原内に木道工事用の資材が無造作に積み上げられ,キンコウカを押しつぶし,風景を台無しにしていたことだ。何とかならないものか・・・。横田代はこうした資材もなく黄色いキンコウカの咲く湿原を満喫し,最終バスの待つ鳩待峠に急いだ。

DSC09976.jpg
 始めから分かっていたが,尾瀬ヶ原で見たニッコウキスゲはほんの僅か。全く存在感がなかった。キスゲの種もほとんど見当たらず,来年も期待できそうにない。大江湿原に行けばもう少し見れたのだろうが,時期も過ぎていたし,やはり心ときめくものがない・・・。

DSC09982.jpg

 もう,夏の尾瀬にド派手なニッコウキスゲの群落を期待するのは無理な注文なのだろうか? 僕らは僅かに咲いたニッコウキスゲに一喜一憂するこの現状を受け入れるしかないのだろうか? 温暖化によりシカが増えたことも人災なら,そのシカの対策を後手後手にしてキスゲが見れなくなるまで放っておいてこの状態を酷くしたのも人災。ならば人の手で以前の状態に早く戻す必要があるのではないだろうか。
ニッコウキスゲの黄色い絨毯が懐かしい・・・。
もう一度,真夏の太陽の下で湿原全体を黄色に染めるキスゲの群落に逢いたい・・・。(終)

竜宮小屋~見晴~元湯山荘~東電小屋~竜宮小屋~アヤメ平~鳩待峠 (40,727歩)
nice!(23)  コメント(4) 
前の5件 | -