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2017年07月| 2017年08月 |- ブログトップ

尾瀬沼と帝釈山・田代山を巡る [尾瀬沼]

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【青空が見えたのはこの頃まででした。】

 折角,尾瀬の近くに来ていて歌舞伎だけ見てそのまま帰ることは考えられない。時間は短くても少しだけでも尾瀬を歩きたい。昨日,雷雨で帝釈山~田代山の縦走を見送っているので,そちらも歩きたい・・・。

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【オオヤマサギソウ】

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【オヤマリンドウ。もう夏を通り越して「秋」なんですね。】

 ということで,御池5:30始発の沼山峠行きのバスに乗る。乗客は10名程度。天候は雨の心配はなさそうなので一安心だが,相変わらず不安定な天気である。青空が見えたかと思うと一気に曇る。前日までに降った雨で湿りに湿った沼山峠の森に踏み込むと林内には,ゴゼンタチバナやアカモノ,シラタマノキなど以前花を楽しんでいた花が既にあちこちで実をつけ,秋がそこまで来ていることを実感させる。

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【コバギボウシもそろそろ終わり・・・】

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【ミヤマアキノキリンソウ。そろそろ見頃・・・。】

 大江湿原に出ると,オゼミズギクやサワギキョウ,ツリガネニンジン等が見頃を迎えていた。特にオゼミズギクは東岸で大きな群落を作っていた。楽しみにしていたヤナギランだが,ヤナギランの丘では笹に埋もれてしまい,あまり存在感がなかった。寧ろ長蔵小屋の前に植栽されたもののほうが見応えがあったほどである。マルバダケブキ,オタカラコウは既に終盤を迎えていた。

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【サワギキョウ。もう夏も終盤ですね。】

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【エグリトビケラの卵の塊だそうです。】

 最近始めたYAMASTAのスタンプラリーの缶バッジをもらおうと尾瀬沼山荘まで往復した。帰りに長蔵小屋の休憩所で淹れ立てのドリップコーヒーで寛いだ後,御池にとって返しそのまま馬坂峠へ・・・。

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【マスタケ。少し毒もあるようですが,以前は食用にしていたようです。】

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【ツリガネニンジン】

 ここでの目的はヨツバヒヨドリとアサギマダラ。そして「田代山弘法大師堂」に行くこと。更に雲も多くなり,いつ雨が降り出してもおかしくない怪しい天候になってきたので荷物を減らし帝釈山に向かう。オサバグサを見に来た時に何度か登ってはいるので,山頂までは歩きなれた道ではあるが,濡れた木道が滑って非常に危ない。注意していたにもかかわらず派手に尻餅をついた。その拍子に首を痛めた・・・。

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【カニコウモリ。小さい花びらが反っていてよく見るとかわいいです。】

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【シャクジョウソウ。久しぶりに再会しました。】

 山頂に着く頃,日差しも出てくる。いよいよ田代山に向かう。帝釈山から縦走するのは初めてなので楽しみである。時折,雲が山稜を越えるため登山道が時々霧に包まれる時間帯もあった。

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【アリドオシラン。本当に小さい花です。】

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【コバノイチヤクソウ。今年はベニバナイチヤクソウに次いで2種類目。】

 林内に咲くアリドオシラン,コバノイチヤクソウ等の珍しい花を見つけては足を止めて撮影するが,行き交う人もほとんどない薄暗い登山道は,ちょっと心細い。
 弘法大師堂に着く頃にはすっかり霧に包まれてしまい,展望が得られないので,次回以降の楽しみに取っておくことにして,そのまま来た道を引き返す。小雨の降る中,バテ気味で馬坂峠に到着する頃は既に薄暗くなっていた。

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【「ホツツジ」だそうです。神嵜さんありがとうございます。】
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檜枝岐歌舞伎の夜 [尾瀬関連]

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【 明治26年の大火で消失,明治30年に再建された歌舞伎の舞台】

 連続降雨記録や日照時間の最低記録を更新しそうな8月。ついつい出不精になりがちだが,かねてから一度は見たかった檜枝岐歌舞伎を見たいと思い出かけた。
 午前中の雷雨があり,午前中予定していた帝釈山から田代山の縦走を延期し,車で銀山湖までドライブして歌舞伎の開始時刻を待った。午後にはその激しい雨もすっかり上がった。雨でも上演されるというが,歌舞伎鑑賞にはちょうど良い条件となった。

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【徐々に村の人や観光客が集まる境内の入り口】

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【薄暗くなる頃,1200人は入れるという会場も超満員になった。】

 檜枝岐歌舞伎は約270年以上も前の江戸時代から受け継がれた歴史のある奉納歌舞伎である。通常5月12日,8月18日,そして最近では,9月の第1土曜日の計3回実施される。開演は7時からだが,1時間前から開場となる。

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【まずは,「寿式三番叟」から始まる】

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【今回の演目は,「一之谷嫩軍記」】

 境内入口には開場前から行列ができているが思ったほどの混雑ではない。入口で団扇やウレタン製の小さい座布団を受け取り境内へ。夕闇が徐々に深まっていく中,開演を待つ時間は,その昔から延々と上演され続けた当時の雰囲気を伝えている。この独特の雰囲気の中に身を置くことの心地よさを感じる・・・

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【「千葉之家花駒座」の人たちの熱演】

 徐々に辺りは暗くなり,照明に照らされた舞台が浮かび上がる頃,舞台清めの「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」で幕が開く。今年の演目は,「一之谷嫩軍記」(いちのたにふたばぐんき)須磨浦の段。最初に簡単な説明もあるので内容も分かりやすかった。毎回,演目は変わるそうだ。仕事をしながら歌舞伎の練習に励む村の「千葉之家花駒座」の人たちの熱意には,ただただ頭が下がる。
充実した時間を過ごした後は,「燧の湯」でゆっくりして明日に備える。

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【開演時間が迫る。会場は既に超満員・・・】
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キスゲのない盛夏・尾瀬ケ原(2) [尾瀬ケ原]

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 星の撮影ができるか気になり,午前2時に確認する。月は既に西の空に沈み,ほぼ満天の星が小屋の上空を覆っていた。不安定な雲に覆われる前に撮影しようと龍宮十字路へ。尾瀬での星の撮影は久しぶりだ。大急ぎでカメラをセットして数枚撮影・・・。低い雲が絶えず上空を行き交い,全ての星が隠されてしまう時間帯もあり,長時間撮影できる状態ではなかった。何枚か撮影できたので,朝の撮影に備えて一旦小屋に引き返し,出直すことにした。

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 陽が昇る頃になると,上空はほとんど雲に覆われていた。一部東の空の雲が切れ,そこだけ朝の光に包まれていた。心躍る光景とは言えないが,朝食前の準備運動を兼ねて少しだけ歩き,少しだけ撮影した。燧ヶ岳の肩から太陽が顔を出す頃その付近の空が少し色付いただけで,その後は変化の少ない尾瀬に戻ってしまったので,早々に撮影を切り上げ小屋に戻る。

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 ちょうど朝食時間だったので,荷物を片付け,温かい食事をいただく。これになれてしまうと,なかなか朝弁当には戻れない。食事を済ませてから,重いカメラザックを小屋に預け,尾瀬ヶ原内をぐるりと散策することにした。夏の湿原をじっくり見たことがなかったので湿原に咲く花を撮影してからアヤメ平に向かう計画だ。

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 湿原内にじっくり探すと,キンコウカに混じって小さいけれど存在感のある黄色いカキランの花がたくさん咲き,その周りでは小さいけれど真っ赤なハッチョウトンボが飛び交っていた。普段見落としていた花も見つけることができ,楽しい湿原歩きとなった。急いで竜宮小屋に戻り,折り返し長沢を経由してアヤメ平に向かう。横田代・アヤメ平のキンコウカはなかなか時期が合わず見逃していたので,今回こそは是非見たいと思っていた。

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 長沢頭までのきつい登りを終え,アヤメ平が近づくと周囲が霧に覆われてきた。これもまた幻想的でいいな・・・。霧に包まれたアヤメ平ではちょうど見頃を迎えたばかりのキンコウカたちがきれいに咲きそろっていた。残念だったのは湿原内に木道工事用の資材が無造作に積み上げられ,キンコウカを押しつぶし,風景を台無しにしていたことだ。何とかならないものか・・・。横田代はこうした資材もなく黄色いキンコウカの咲く湿原を満喫し,最終バスの待つ鳩待峠に急いだ。

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 始めから分かっていたが,尾瀬ヶ原で見たニッコウキスゲはほんの僅か。全く存在感がなかった。キスゲの種もほとんど見当たらず,来年も期待できそうにない。大江湿原に行けばもう少し見れたのだろうが,時期も過ぎていたし,やはり心ときめくものがない・・・。

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 もう,夏の尾瀬にド派手なニッコウキスゲの群落を期待するのは無理な注文なのだろうか? 僕らは僅かに咲いたニッコウキスゲに一喜一憂するこの現状を受け入れるしかないのだろうか? 温暖化によりシカが増えたことも人災なら,そのシカの対策を後手後手にしてキスゲが見れなくなるまで放っておいてこの状態を酷くしたのも人災。ならば人の手で以前の状態に早く戻す必要があるのではないだろうか。
ニッコウキスゲの黄色い絨毯が懐かしい・・・。
もう一度,真夏の太陽の下で湿原全体を黄色に染めるキスゲの群落に逢いたい・・・。(終)

竜宮小屋~見晴~元湯山荘~東電小屋~竜宮小屋~アヤメ平~鳩待峠 (40,727歩)
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キスゲのない盛夏・尾瀬ケ原(1) [尾瀬ケ原]

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夏の尾瀬といえばニッコウキスゲ。
今年はどうなのかと毎年気になっているのだが,どうもこのところワクワクしながらこの時期を迎えたことはない。
以前は数年に一度の割合で訪れたニッコウキスゲの当たり年がこのところ全くといっていいほどないからだ・・・
理由は明白だ。温暖化によって尾瀬に進出したシカによる食害である。
尾瀬もその被害に遭い続け,年々ニッコウキスゲの群落は縮小する一方だ。
尾瀬沼の大江湿原周辺は,2・3年前から期間限定で設置しているシカの防護柵の効果も現れつつあるが,その効果は限定的であり,大江湿原全体を埋め尽くすように咲いていた頃に比べると,復元作業はまだまだ道半ばといったところだ。
尾瀬ヶ原に至っては,対策が遅れに遅れている影響で,壊滅的な被害を受けている。
この時期では例年だと完全に見頃は過ぎているのだが,今年の尾瀬ヶ原は不作と相まってほとんどキスゲの花を期待できる状態ではなく,行く前から諦めざるを得ない状況だった。

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全国的に梅雨明けしたものの,戻り梅雨とかで不安定な天候が続く。
しかし,発生から3週間も居座る長寿台風・台風5号がやってくる前に行っておかないと,昨年のような事になりかねないので行ける時に行くことにした。
コースを決めるに当たってどのコースを歩こうかと決めかねていたが,尾瀬沼のキスゲは週末を待たずにピークを迎えたようだし,至仏山に登るには天気が不安定なこともあって,この時期歩いたことのないアヤメ平や尾瀬ヶ原周辺をゆっくり歩き,カキランやキンコウカの花を見て来ることにした。

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夏休みとはいえ,さすがに平日ならそれほど混まないだろうと思い,当日予約を入れると意外にもかなり混雑している様子。
確かに戸倉では合宿しているらしい学生が道路沿いを多数走っていたし,鳩待峠にも「尾瀬学校」で入山してきた児童・生徒が溢れていた。
登山道で追い越すにも気を遣うし,挨拶するだけでも大変だ・・・(-_-;)。

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天気のいいうちに尾瀬ヶ原を見たくて直接山の鼻に向かう。ワタスゲの季節に訪れた頃に比べると咲いている花も大きく変わっている。
盛夏・晩夏の地味な花が目立つ林内を抜け,まずは研究見本園へ。その池塘にはオゼコウホネの黄色い花が浮かんでいた。
ワタスゲは流石にこの時期になると,ほとんどの綿毛も旅立ち,盛大な祭りの賑わいを思い出させてくれる。
湿原に目を遣ると,オニシモツケ,クガイソウ,カラマツソウ,オタカラコウ,トモエソウ,オオマルバノホロシ,オオウバユリ,ヨツバヒヨドリ,ミズギク・・・などやや派手さはないが多くの花に埋め尽くされている。
出会った花を全てカメラに収めたいが,時間的にそれは無理。目立つものをあれこれ撮影しながら,龍宮小屋に向かう。
しかし,遠くでは青い空を背景に入道雲が遠くで大きく育ち,湿原を覆う様は夏らしさを感じさせ,ついつい足を止めてしまう。予想に反して好天で日差しも強く,尾瀬とはいえかなり暑い。また,台風が運ぶ生ぬるい風が湿度を上げ気持ち悪いくらいに蒸す。
バテ気味に竜宮に到着したのは4時を過ぎていた。荷物を置いてちょっと横になる。

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食事を済ませて小屋主さんと談笑していると,ホタルのことが話題になった。こういう蒸し暑い日はホタルが出るんだよなぁ・・・。
ちょっと気になって小屋の外に出てみると数匹のホタルが飛んでいた。さらに教わった場所まで移動すると,いるいる・・・。湿原内には70~80匹ものホタルが点滅し,何匹も飛び交っていた。尾瀬にいるヘイケボタルの光は暗いし,あまり絵にならないので撮影はしなかったが,次回は挑戦したいと思った。
寝る頃はまだ雲が立ちこめ,星の撮影は無理そうだったが,ホタルを見れたので星は見れなくてもいいかなと思いつつ早めに休んだ。

鳩待峠~山の鼻(研究見本園)~竜宮小屋 (18,590歩)
(2)に続く・・・
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