So-net無料ブログ作成
検索選択

ワタスゲ揺れる尾瀬を歩く(2) [尾瀬ケ原]

DSC05843.jpg

まだ梅雨明けではないが,台風が去ってここ数日,連日晴れの日が続いている。
林内を歩いていたので,それほど厳しい暑さは感じなかったが,見晴の原の小屋休憩所でかき氷を注文。
一口頬張ると全身から一気に熱が引き,疲れも吹き飛ぶ。・・・暑いときはこれに限る。
昨日はほとんど寝ていないので,早めに山小屋にチェックインして昼寝・・・というのもアリだなぁ。(考えただけでも涎が出るような贅沢な時間の使い方だなぁ)
でも,そこは悲しいカメラマンのサガ。ちょっと休んでから,明日のロケハンを兼ねて尾瀬ヶ原を少し歩いてみることにした。

DSC05974.jpg
緑が濃くなった段小屋坂の登山道とは異なり,尾瀬ヶ原は日差しを遮るものなど何もなく,ジリジリと刺すような日差しに晒される。
やっぱり,暑い・・・。梅雨明けもしていないというのに真夏のような暑さだ。
歩き始めて,ふと遠くに目を遣るとあちこちで白い群落が見られた。いつもは見られない場所にさえもワタスゲが群落を作っていた。
ふと気付くと,風が出てきて頬をかすめ,ふわふわに膨らんだ幾万,幾千もの真っ白なワタスゲの果穂を揺らす。
ぼんやりと眺めているだけで気分も和らぐ。まさに今回の目的がこれを見ることにあったので大満足。言うことなしだ。

DSC05880.jpg
今回のワタスゲの群落は3年前にあった50年に一度の大群落レベルを果たして超えたのか? 
一概にYesともNoとも言えないというのが正解だろう。場所によってはその時以上の所もあるし,少ない場所だってある。
大江湿原,牛首付近は良くて半分程度。上田代,イモリ池ルートはその時よりも遙かに多い。それを確かめるのも面白いものだ。
東電尾瀬橋で見る清流の流れに涼み,樹林帯の木陰に憩い,何時しか東電小屋に到着。
ふと小屋の前に見たことあるようなカメラザックがあるのに気付く。神嵜さんと情報交換していると,目の前に突然巻島さんが現れた。
あのザックは巻島さんの物だった。突然の再会にちょっと驚いたが,しばらく談笑し尾瀬沼に向かう巻島さんを見送った。

DSC05883.jpg
午後になって急速に雲も多くなり,怪しい天候になってきたので,東電小屋を後にして竜宮小屋に向かう。
このルートも今回,密集度が比較的高かった場所だ。しかし上空を大きな真っ黒い雲が覆いなかなか日差しが届かない。
あれほど強烈な日差しを疎んじていたのに勝手なものだ・・・。その光を待つためにベンチに横になる。
たくさんの果穂が揺れる様を寝転んでしばらく眺めながら待ったが埒があかないので,諦めて竜宮小屋に向かうことにした。
すると竜宮十字路でこちらに向かって手を振る怪しげな2人・・・(^^)ノ
てばまるさん,horiguchiさん登場。何処かで会えると思っていたが,ここで待っていてくれましたか・・・。
ベンチで寝転んでいなければそんなに待たせなかったのに申し訳ないことをしたと思った。
ゆっくり話をしたかったが,夕食前に山ノ鼻に向かうという2人を見送る。

DSC05905.jpg
竜宮小屋に荷物を置いて,ヤマスタのピンバッジをもらうために急遽山ノ鼻に行くことにした。ロケハンも兼ねて・・・。
途中,雨に打たれながらも先に行ったハズのてばまるさんやhoriguchiさんを追い越し,ピンバッジをもらって夕食前に竜宮小屋に戻った。
幸い???,どんより雲に覆われ夕方の撮影は諦めざるを得ない状況だ。早めに休んで明日に備えた。
それにしてもよく歩いた一日だった。

沼山峠~尾瀬沼東岸~沼尻~見晴~東電小屋~ヨッピ吊橋~竜宮小屋~山ノ鼻~竜宮小屋(51,237歩)

ワタスゲ揺れる尾瀬を歩く(1) [尾瀬沼]

DSC05700.jpg

今年はワタスゲが良さそうだ・・・今年は尾瀬に行く度にそう思った。
尾瀬ヶ原でも尾瀬沼でも,そして燧裏林道の湿原を歩いた時もワタスゲの花がいつもの年よりも明らかに多かった。
3年前の時に比べたら少ないかも知れないが,場所によってはその時以上に咲く所もあるのではないかと思った。
霜が降りてしまうと果穂になる前に枯れてしまう事もあるので遅霜の影響を心配したが,そんなこともなく期待は日に日に高まった。
SNSなどからもたらされる最新の尾瀬情報からも,ワタスゲがどんどん尾瀬で存在感を増していた。

DSC05693.jpg

7月に入り至仏山も登山解禁になって,そちらも気になるところだが,
何年かに一度しか見られない方を優先しないわけにはいかない。今年見逃したら次はいつになるか・・・
檜枝岐から入り,尾瀬沼と尾瀬ヶ原を縦断することにした。
前日の宇都宮での急用を済ませ檜枝岐に向かう。到着は2時。車で仮眠して始発バスを待った。
目覚ましに起こされ,始発のバスに乗り込む。乗客は10人程度。皆,ちょっと眠そうだ。
沼山峠に着く頃,雲一つない空が徐々に朝の色に染まり,やがて真っ赤な太陽が顔を出す。
オレンジ色の光が林内にあふれる。結構まめに尾瀬に来ているせいか,登りもそれほど苦痛に感じない。
大江湿原に着くと,白いワタスゲの群落が出迎えてくれた。
朝露に濡れ水滴を纏ったワタスゲが朝日を浴びてキラキラと輝く。
予想通りやっぱり多い。でも,3年前の大江湿原の半分か1/3程度というのが率直な感想だ。
近くでは,ヤマドリゼンマイが梅雨の晴れ間の光をたくさん受けようと,真新しい緑の腕を目いっぱい広げていた。
いつも彩りを添えるはずのレンゲツツジは,今年はそれほど多くない上,やや遅れ気味である。
耳を澄ませると,遠くで響くカッコウの声。朝靄流れる大江湿原で繰り広げられるドラマの真っ只中で贅沢な時間を過ごした。

DSC05722.jpg

朝露に濡れてまだ開ききっていないせいもあり,やや迫力不足のワタスゲを後に尾瀬沼東岸へ・・・
ビジターセンターの建て替えと再整備の名の下に,昨年以上にあちこちが痛々しく抉られている。
一番心を痛めたのがミネザクラと燧ヶ岳の写真を撮っていた場所の真横にテラスが新設されたことだ。
こんな場所にこんなものを新設する必要性が本当にあるのだろうか? 全くそのセンスを疑う・・・。
しかし,どうにもならない現実にやりきれない気持ちばかりが残る。

DSC05744.jpg

長蔵小屋の売店でいつものコーヒータイムを済ませ,復活したライブカメラの動作確認をしてから尾瀬ヶ原に向かう。
沼尻に向かう林内で薫さんに会う。尾瀬での遭遇率は相当なものだ・・・
貴重な情報を教えていただき,その情報に乗って毎回忘れていたスタンプラリーを始めることにした。
今年は,尾瀬国立公園生誕10周年ということで様々な企画が行われているが,こうした企画に参加するのも楽しい。

DSC05782.jpg
(尾瀬ヶ原編につづく)

新緑眩い尾瀬を巡る [尾瀬ケ原]

新緑のシャワー全開 - Spherical Image - RICOH THETA



満月の夜 in 尾瀬ヶ原 - Spherical Image - RICOH THETA


今回も「RECOH THETA」を持ち込んで撮影してみました。
kazuさんも同じものを持っていてびっくり・・・
360°ぐるりの世界をお楽しみください。

新緑眩い尾瀬を巡る(2日目) [尾瀬ケ原]

DSC05492.jpg

満月の尾瀬ヶ原を歩こうと起き出す。時間は1時30分。
月がライトがいらないほど煌々と辺りを周囲を照らしている。
風があるため湿原内に霧が漂う気配はない。歩き出すと足下がスルリと滑る。
霜が降りたようだ・・・ 竜宮十字路付近にカメラを構え,撮影を始める。
できあがった写真はどう見てもカラーバランスの悪い昼の写真だ。
思うような写真は撮れなかったが,1時間ほど撮影して小屋に戻る。

DSC05430.jpg
朝の撮影までまだ時間もあるし,ちょっと休もう・・・。この判断が間違いだった。
目覚ましは鳴ったようだが,やはり・・・。懸念した通り,寝過ごした。

ロビーではっちゃんに会った。kazuさんはすでに出かけたようだ。
小屋を出ると,至仏山上空は茜色に染まり,月がぼんやりと上空に浮かんでいた。
手持ちのカメラで撮影するが,あっという間にあの微妙なグラデーションもありきたりの色に変わっていく。
あの朝焼けも朝靄もないが,朝の十字路付近や下の大堀で撮影・・・。
ほぼピーカンの空で,後はどれだけ粘ってもそれほど変化もないと判断して小屋に戻る。
kazuさんやhoriguchiさんも同じ頃小屋に戻っていた。皆,考えることは同じようだ。
一緒に朝食を済ませ,ロビーでコーヒータイム。

DSC05459.jpg

DSC05504.jpg

多くの宿泊客を見送った後,horiguchiさん,kazuさんと出発していく。
部屋に戻り荷物をまとめ整理しているとラジオがなくなっているのに気づく。撮影の時に落としたらしい。
ラジオ探しながら下の大堀を往復するが,結局見つからなかった。上空には次々に絵になる雲が現れ,なかなか先に進めない。
温泉小屋に向かう途中,今年も凄いペースで尾瀬を巡っている薫さんに遭遇し, 情報交換。


DSC05522.jpg

DSC05555.jpg

東電小屋の周りのミズバショウは見頃を過ぎていたが,場所によって,花によって見頃を迎える時期が異なるため,そして,今年は気温がなかなか上がらないため,見頃を過ぎたと思っていたミズバショウが長い時間楽しめる。霜の害も少なくきれいな花も多い。
また,チシマザクラはちょうど満開状態。今年最後の花見を尾瀬で済ませることができた。
そして,今回の目的だったトガクシショウマとも再会を果たし,御池に着く頃にはかなり日も傾いていた。

龍宮小屋~下ノ大堀~龍宮小屋~東電小屋~赤田代~燧裏林道~御池(41,937歩)

新緑輝く尾瀬を巡る【第1日】 [尾瀬沼]

415A0290.jpg
【朝の空気は潤いがあり,ひんやりして心地よい】
[※ 今回,初日はほとんど写真が撮れなかったので2日目の写真を並べています。]

 前回の尾瀬から2週間。尾瀬の変化を探すには十分すぎる時間が経った。
今年は雪融けがやや遅いのが気になるが,春の花たちが一斉に咲き競う季節が始まる頃だ。
この変化に富んだ季節の移ろいを目にしたくて,車を御池に向かわせた。
天気はまずまずの予報が出ている。

DSC05323.jpg
【竜宮小屋から見る朝の光景。やらかしちまったぁ・・・】

御池発10時30分のバスに乗り,真新しい新緑に包まれたブナ平を眼下に見て沼山峠へ。
冷んやりした空気に包まれた森の中に足を踏み込むと,所々に残雪が見られた。
全体の2割程度は雪に覆われていた。
歩き始める頃は青空だったが俄に雲が広がり,大江湿原に着いた時には小雨が降り出した。
正午頃から雨が降り出す予報だったが,ものの見事に的中した。
最近の天気予報は精度が高い・・・。

DSC05326.jpg
【モルゲンロートの至仏山に写る燧ヶ岳の影】

大江湿原も尾瀬ヶ原同様,多くのワタスゲが花を咲かせていた。
しかし,雨が強くなってきたため写真を撮る気にもなれない。
一休みしたかったがビジターセンターは予想通り超満員だったので,長蔵小屋の休憩所に荷物を降ろす。
そこにも,次々と団体客が押し寄せ,かなりの混み具合だ。
雨脚はさらに強くなり、気持ちはさらに落ち込むが,ここで長居もできないと雨具を着けて歩き始める。

DSC05346.jpg
【朝日に照らされて・・・】

だんだん雨の粒が大きくなり、風も出てきて、横殴りに雨が吹き付ける。
いつもなら沼尻休憩所で休憩を入れるところだが,吹きさらしの広場では休む気になれない。
森に入ると木が風や雨を遮ってくれるのでほっと一息つく。濡れていない木道もあったりして荷物を下ろすのに好都合だ。
ふと見渡すと,新緑の森はしっとりと雨に濡れ、生き生きとしていた。大きなネズコの樹皮も艶やかだ。
見晴に着く頃までには雨は上がるだろうと思っていたが,予想よりも天気の回復が遅れているようだ。
大勢の団体の宿泊客で賑わう見晴地区を後に,小雨降る中を竜宮小屋へ。

DSC05348.jpg
【撮影を終えて・・・】

DSC05422.jpg
【尾瀬早春賦】

ロビーで荷物の雨を拭いていると、ちょうどhoriguchiさんの顔が見えた。
また、kazuさんやはっちゃんも宿泊してるという。思いもよらず,突然ミニオフ状態になった。
雨は上がったもののなかなか天気回復のスピードが遅いので夕食後も小屋主さんを交え,ゆっくりと話した。
時折,faceboookの画面を見ながら・・・。いつしか気づくと消灯時間。
そして外を見ると、あんなにあった雲はほとんど消え、月明かりに照らされた至仏山や尾瀬ヶ原が暗闇に浮かび上がった。
星の撮影はできないが、月夜の尾瀬ヶ原を味わうには絶好の天気となった。

沼山峠~尾瀬沼北岸道~沼尻~見晴~龍宮小屋(26,604歩)