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雪どけ水湛える尾瀬【1】 [尾瀬ケ原]

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【鳩待峠の雪の上,5月の風に吹かれて鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいた】

 春の訪れが急ピッチな今年の尾瀬。ここに来てもそのスピードは全く変わらず,ついには5月2日には尾瀬沼も「沼開け」をしたという。史上最速だった2年前と大差ない状況だ。あれから2週間経ち,春先に見れる雪どけ水に覆われた尾瀬ヶ原を見たくて,開通したばかりの金精峠を越え戸倉を目指す。天候は目まぐるしく変わり,イロハ坂を上る頃は晴れていた空も,戦場ヶ原では強い風に煽られて,雪が横殴りに降っている。すると,てばまるさんから連絡が入る。少し遅れて鳩待峠に入り,山の鼻でテント泊するようだ。

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【至仏山頂の真っ白な雪。吹き抜ける風も心地よさそう】

 戸倉に車を駐め,乗り合いタクシーで鳩待峠へ。GWだと言うのに意外にも少し閑散としていた。少し前まで悪天だったことやGWも明日が最終日であることが原因なのだろう・・・
 ほとんど雪の消えた鳩待峠からは,真っ白な雪を乗せ凜と聳える至仏山が見えていた。一足先に出かけて,山の鼻でてばまるさんを待つことにした。

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【山の鼻研究見本園の残雪。尾瀬ヶ原の残雪は山ノ鼻周辺が一番多い】

 山の鼻に向かう登山道の雪はほとんど消え,残り20~30%程度だが,これが踏み固められた上,凍って更に滑りやすいから厄介だ。テンマ沢に差し掛かる頃,端谷さんに出会った。撮影対象を風景から花の撮影にシフトし,デジカメで撮っているという。これも時代の流れか・・・。

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【かなり雪どけも進み,間もなくここにもミズバショウの群落が見られる事でしょう】

 山の鼻にはそれほど人はいないが,常に人が出入りしていて落ち着かないので,研究見本園で小休止を兼ねて食事を取る。ここでてばまるさんと合流して龍宮に向かう。2週間前あれほどあった雪はほとんど消え尾瀬ヶ原の木道はすっかり出て,残雪は山ノ鼻周辺に僅かにあるだけだ。下ノ大堀のミズバショウももう咲き出し,一週間から10日もすれば見頃になりそうな気配である。

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【思っていたよりも水量の少ない尾瀬ヶ原湖。良い条件に巡り会うのはなかなか難しい】

 途中,花見さん御夫妻に出会った。昨年11月の尾瀬沼以来である。ケガの経過も順調で,今年の初尾瀬を待ちきれずに今回来ることになったようだ。少し情報交換をして龍宮小屋へ。その前に気になる長沢のミズバショウを確認する。群落も小さく,花も小ぶりでいまいち迫力がない。さらに楽しみにしていた空撮も,風が強くここまで飛ばせていない。う~ん・・・・
てばまるさんと小屋主さんを囲んで,しばし談笑タイム。その後,夕食時間になり,てばまるさんは山の鼻に戻った。

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【下ノ大堀の超定番ポイント。間もなくここも見頃になりそうです。今年は早い】

ボクも食事後,風が少しだけ収まったのを確認して今日の初ドローン。上空から黄昏れていく尾瀬ヶ原を眺めた。20分程度の飛行が終わる頃には寒くなってきたので,小屋で温かな風呂に浸かってゆっくり休んだ。今日は夜半から月夜だし,無理に起き出して星を撮らなくてもいいかな・・・
【2日目に続く】
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初尾瀬は,ドローンとともに・・・【5】 [尾瀬ケ原]

このシリーズ最後になります。
先週,尾瀬ヶ原で撮影した動画を編集しました。 4Kで撮ったものをFull HDに落として編集しています。
もともと今年は雪が少ない上に,ここにきて好天と暖かい気温の日が何日も続き,雪融けも急速に進んでいるものと思います。あれから,既に1週間も経ち,尾瀬も,すっかり様変わりしているでしょうね・・・

【ドローンで撮影するに当たっては,関係各所に許認可を頂いた上で撮影しております。】


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初尾瀬は,ドローンとともに・・・【4】 [尾瀬ケ原]

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【上空から見ると雪面には不思議な穴が多数空いている・・・ 美味しいご飯が炊けた時のようです】
【ドローンで撮影するに当たっては,関係各所に許認可を頂いた上で撮影しております。】

 昨夜も絶好の星空が広がり撮影日和ではあったが,前日の疲れもあってよく寝てしまい,結果この夜の撮影は見送った。
 しかし,そのまま,朝の撮影も寝過ごすわけにもいかない。少しばかり早めに起きて準備を整える。時間的に間もなく陽が昇る時間である。急ぎで下ノ大堀に向かうと龍宮の出口付近の流れの所で三脚を立て,撮影している人影が見えた。てばまるさんと桐生さんである。ちょっと挨拶を交わして下の大堀付近に向かう。少し溶けかけた池塘の所に三脚を立て,日の出るのを待つ。

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【この時間帯はスチルでも撮っておきたいし・・・,本当に忙しい時間帯だ】

 燧ヶ岳の右肩から毀れた光は,ちょうどろうそくの灯がともったように,至仏山を山頂から下へと染めていく。湿原に朝の光が来る前にデジタル一眼で撮影するが,ここでドローンを飛ばさない訳にいかない。一デジでの撮影を切り上げてドローンの準備を進めた。ちょうど撮影したい時間帯は通常の撮影でもドローンでの撮影でもそんな違いはない。この先,ドローンにのめり込めば込むほど通常のカメラでの撮影は益々疎かになるように感じた。困ったことにいつも通りノープランで湿原内をあちこち飛び回るが,見慣れない光景についつい飛行時間だけは延びてしまい,ついには持っていたバッテリーを使い切ったので急いで小屋に戻り,朝食をとることにした。最後かなと思ったが何とかそれだけは免れた・・・。

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【下の大堀も既にかなり雪が溶けている。今年もミズバショウは早そうだ・・・】

 食事後,コーヒーをいただきながら出発前に小屋主さんを交えミニオフPART2。尾瀬沼経由で帰るてばまるさんとかおるさんがまず最初に出発。しばらくして,ふとKazuさんが机上にある一眼レフに気付く。てばまるさんのだ。電話をかけても通じず,連絡もできずに困っていたが,てばまるさんが途中まで行って気付いて戻ってきて事なきを得た。残りの尾瀬仲間もそれぞれのルートで下山となった。

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【残雪に覆われた尾瀬ヶ原。今年は雪融けが早かったが何とかこの光景が見られた】

 ボクもまずヨッピ方面に向かい橋の袂に荷物を置いて,ドローンでの撮影を試みた。今日は大清水に車を取りに戻るため14時に戸倉に着きたいのでのんびりもしていられないと思い,急いで歩き出すが三叉路付近まで来て,ストックがない事に気付いた。取りに戻るかどうか悩んだが戻ることに決め,この時点で大清水行きの最終バスに乗るのは諦めた。

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【ヨッピ橋付近から景鶴山に近づいてみると尾瀬ヶ原や燧ヶ岳の景色も一変する】

 こうなったら帰りは何時でもいいやと,開き直ってゆっくりドローンタイム。結局鳩待峠着は16:00。その後,タクシーで大清水に行くつもりであったが,ともさんの友人に送られ,てばまるさんの待つ大清水へ。そして,てばまるさんを乗せてかおるさんの待つ沼田駅へと向かった。皆さんの心温まるチームプレイのお陰でいろいろ細かなハプニングはあったものの無事に収まり,楽しい初尾瀬となった。

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【所々に見られる雪原の不思議な模様。池塘のあったところから徐々に溶けていくようだ】
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初尾瀬は,ドローンとともに・・・【3】 [尾瀬沼]



尾瀬沼で撮影した動画を編集しました。
4Kで撮ったものをFull HDに落として編集しています。
【ドローンで撮影するに当たっては,関係各所に許認可を頂いた上で撮影しております。】

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初尾瀬は,ドローンとともに・・・【2】 [尾瀬沼]

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【2晩とも,普段では有り得ない一晩中星空が見える完璧な天体観測日よりだった・・・】
【ドローンで撮影するに当たっては,関係各所に許認可を頂いた上で撮影しております。】

 登山者は皆無の尾瀬沼。それでも開所準備で長蔵小屋やヒュッテ,ビジターセンター共々少ないながらも人が入っているため,残念だが漆黒の星空を堪能することはできない。それでも,長時間雲一つ無い完璧な星空の広がる日にのんびり寝ている訳にはいかない・・・。月齢4の月が沈んだ頃,カメラを持ってANNEXの頼りない階段を慎重に降りる。定番ポイントに向かうと長蔵小屋の明かりが煌々とついている。こんな時間に一体何をしているんだろう?

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【朝晩はかなり冷え込み前日ゆるゆるに溶けていた雪原も尾瀬沼も急激に凍る】

 この明かりが気になり,その後,大江湿原に移動して昇ってきた天の川や蠍座を入れ,約1時間程度星景写真を撮った後,体も冷えてきたので一旦ANNEXに戻る。
 ANNEXの中は相変わらず真っ暗だ。外より暗い。一休みして,再度沼のほとりに向かう。昨日は溶けてゆるゆるだった雪も締まって歩きやすい。水面の見えていた尾瀬沼も再結氷し,不思議な模様を作っていた。そんなシーズン前の尾瀬沼の様子をカメラに収めてから,尾瀬ヶ原に向かった。

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【あちこちの小川から雪融け水が流れ込み尾瀬沼は加速度的に溶けている】

 途中でドローンによる空撮を行い,沼尻に向かう。以前なら目の前に見える沼尻休憩所めがけて一直線に歩いたこともあったけれど,最近は周辺部を怖々と歩く程度だ。それでも,所々ショートカットして少しは時間を短縮できた。でも,GW末には尾瀬沼の上を歩くことはもちろん,尾瀬沼の上の雪を見ることさえ厳しいかも知れない。それくらい雪融けは急速に進んでいた。

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【燧ヶ岳に残った雪も今年はどのくらいもつのだろう・・・】

 その後,段小屋坂を経由して尾瀬ヶ原に向かう。時間とともに気温がどんどん上昇し焼けるように暑くなってきたので,森林の中を歩くのは心地よかった。また,夏には段差のあった石ころだらけの道も雪に覆われ寧ろ歩きやすい。だが,尾瀬ヶ原が近づくにつれ,雪が溶け木道が現れたり,夏道が出てきたりして何度も踏み抜いてしまう。踏み抜きに注意しながらあちこちにつけられた赤いテープを見落とさないように歩くと目の前に見晴の山小屋群が見えてきた。

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【至仏山や富士山までもが完璧に見えるほどの良い天気でした】

 このまま一気に龍宮小屋へ。小屋の前でアイゼンを外していると,部屋の窓から尾瀬仲間が声をかけてくれた。
いつもの尾瀬仲間の他にもかおるさんや桐生さんも姿を見せていた。小屋には次々に人が行き交いいつもの賑わいを見せていた。物寂しい尾瀬沼とは天と地ほどの違いだ。ゆっくり風呂に入って暖かい食事をいただいた後は,ロビーで尾瀬仲間のミニオフとなった。最後は龍宮小屋にJUNさんが寄贈した天体望遠鏡の「ファーストライト」もあり,ちょっとだけ天体望遠鏡を覗かせていただいた。その後,部屋に戻り横になると,寝不足と疲れからそのまま明け方まで爆睡した。

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【日中は夏日となり,残雪は急激に溶け出し,朝と夕方ではその姿を変える】
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